今年も3月を迎え、今年度も終わりを向かえようとしています。先月には、『2023年の国内総生産(GDP)は、物価の影響を含めた名目GDPが前年より5.7%増え、591兆4千億円でコロナ禍からの回復で消費や輸出が伸び、物価高もあって過去最高になりましたが、米ドルに換算すると、1.1%減の4・2兆ドルで、ドイツ(4・4兆ドル)に抜かれて世界4位に転落しました』というニュースがありました。この30年間で日本人の可処分所得は0.9倍になり米国は2.5倍、欧州は1.5倍となった事と、重ねてここ数年の円安も影響して米国、欧州との格差は3倍にも2倍にもなっています。所得が伸びない日本は、豊かさの目安となる1人あたりの名目GDPでも差を付けられています。IMFの試算では、23年の日本の1人あたりの名目GDPは約3・4万ドルで世界34位でG7中最下位です。これでは、『ラーメン・牛丼・焼き鳥、安くておいしい』を目当ての外国人旅行者は呼べても、国際競争力を高める優秀な人材の獲得は難しそうです。国内産業に目を向けても、海外メーカーとの競争は激しく世界でヒットする売れ筋商品が出来なくなっている事は、大手電機メーカーが海外メーカーの部品生産に重点を置いている所からも判ります。国際社会で日本のイニシアチブを維持するには競争力を維持しなければならないのですが、若年人口が減少し続ける日本にはどの様な方策が残されているのでしょうか?これからの国家の有り方を真剣に考える時期に来たんだと思います。 さて、年長組の皆さんはご卒園、年中・年少組の皆さんは進級おめでとうございます。昨年にくらべると、皆さんはひと回りもふた回りも大きく成長されました。初めての登園でお母さんから離れられずに泣いていた子、最初から楽しく遊んでいた子、皆それぞれのペースで園での生活に慣れてきたと思います。新年度、それぞれの場所でのお子様の活躍を期待しております。
月
火
水
木
金